● 「医は仁術」は死語に?         

   いま医療が法人組織化されたり株式会社の参入が認められたりするようになりました。これらはあくまで利益追求のための営業組織なのです。

 もちろん私たちも生活していくためには当然、ある程度は利益を求めなければなりません。しかし、最初から利益を追求するためにつくられた、いわゆる営利目的の医療機関と、困っている病人である患者さんの治療のために、と開設された医療目的の医療機関とでは、おのずから追求するものが違ってくると思います。

 「医は仁術」という言葉は今の自由主義(資本主義)経済という厳しい現実の前では、もはや死語となってしまったのでしょうか?

 でも大変 難しいことかも知れませんが、派手な宣伝広告に惑わされることなく、注意深く目を開いて見ていれば町の片隅で、困っている患者さんのためにと、苦しい思いをしながらも今日も真摯に医療に取り組んでおられる先生方をみつけることが出来ると思います。

                        
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